SEARCH
MENU

2021年度日仏財団フェロー募集:人と機械の関係性の未来ビジョン:日仏連携研究


ロボット学会 会員の皆様

東京大学の江間です。
私がフェローをしております、EHESS Paris(日仏財団)では
「人と機械の関係性の未来ビジョン:日仏連携研究」の2021年度フェロー募集をしており
締め切りが6月20日に延長されました。

詳細は下記ウェブサイトをご覧ください。
http://ffj.ehess.fr/chaire_air_liquide2.html

本フェローシップは日本の研究者が日仏(欧州)研究を行うための
滞在費や研究費と研究場所をサポートするものです。
現在の状況下では渡仏は難しい場合もあるかもしれませんが、
期間、時期や頻度に関しては柔軟に対応していただけるとのことですので
お心当たりの皆様に御案内いただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

---
人工知能やロボットをはじめとする技術は、現在様々な社会的な場面に浸透しています。データや技術そのものの在り方も、私たちの雇用や生活様式、社会システムの在り方も相互に変化しています。

データや人工知能やロボットをはじめとする技術を、私たちが信頼して使えるようにするためには、(1) 知性、自律、尊厳といった哲学的な観点の研究と、(2) 医療、介護、移動、サービス業、安全保障など具体的な事例に基づいた研究、(3) プライバシー保護技術や公平性配慮システムなどの信頼できる技術制度の開発、そして(4) これらを相互に結び付けて今後の人と関係性の未来のビジョンを模索する研究が重要となります。

「人と機械の未来ビジョン:日仏連携研究」と題されたFFJ(Fondation France-Japon de l’EHESS:フランス国立社会科学高等研究院・日仏財団)エア・リキード・フェローシップの目的は、社会、制度、人口、文化のさまざまな文脈において分化された人と技術システムの関係性をよりよく評価することです。フランスと日本は生活水準と人間開発指数(HDI)の高さ、GDPの成長率の鈍化、または十分に発達した医療制度などの共通点があります。一方で、人口統計、移民政策、社会的分断、労働力の力学(労働力不足に対する大量失業など)、または統合されたコミュニティにおけるメンバーシップ、大陸にあるEUと島国の日本、自然や機械に対する態度など、さまざまな点で異なってもいます。フランスと日本の協力の可能性を見出すためには、この異なる傾向の起源と共通点を理解することが重要です。


配信元・問合先――――――――――――――――――――――――――――
江間有沙
東京大学
ema@ifi.u-tokyo.ac.jp