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ROSCon JP 2021 基調講演内容とプログラムのアナウンス


ROSCon JP 2021 の基調講演の内容をアナウンスします!

### 基調講演1: Jan Becker (Apex.AI, Inc.) - 自動車・スマート機器・IoTのためのROS 2に基づく安全認証取得済みフレームワーク

Jan Beckerは24年の経験を持つ自動運転の専門家である。長年に渡る彼のキャリアには、世界規模の自動車メーカでの耐久性テストの自動化、製品化された運転支援システムのプロトタイプの作成、Stanford UniversityのチームメンバーとしてのDARPA Urban Challengeへの参加があり、2010年からは同大学で講師を務めた。その後、Faraday FutureやRobert Bosch LLCの自動運転部門のディレクターを経て、2017年には、Apex.OSの開発会社であるApex.AIを設立した。2018年にはAutoware Foundationの設立に携わり、2020年までboard memberを務めた。

2010年に正式リリースされたROSは、ロボット開発でソフトウェアのラピッドプロトタイピングと再利用性を可能にした。2018年からのROS 2では、ROSのパフォーマンスとアーキテクチャのさらなる向上を実現したが、リアルタイム性と安全認証への取り組みは十分とはいえなかったため、安全性が求められるアプリケーションでのROSの採用を阻害していた。自動車メーカーはプロプライエタリプラットフォームを作成しながら、自動運転やコネクテッドカー等の潮流に対応するためにハイパフォーマンスなコンピュータに基づく次世代コンピューティングプラットフォームへの移行に乗り出している。ただし、車両ソフトウェアのアーキテクチャはハードウェアアーキテクチャに遅れている。2021年にApex.AIが公開したApex.OSは、世界初のROSに基づいた安全認証取得のソフトウェアフレームワークである。本講演では、自動運転のこれまでの歴史を語ったうえで、現在のトレンドとApex.OSがもたらす自動車開発への貢献を説明する。また、Apex.OSのスマート機器やIoTへの利用事例についても紹介したい。

### 基調講演2: Steve Macenski (Samsung Research America) - ROS 2のナビゲーションフレームワーク

Steve MacenskiはSamsung Research Americaのオープンソースロボティクス・リードエンジニアである。同社のロボティクス部門をコンサルティングしながら、複数のオープンソースの開発プロジェクトを主導している。ROS 2 Technical Steering Committeeのメンバであり、自律移動分野におけるnavigationとperceptionのエコシステムを牽引している。彼の貢献したソフトウェアは、店舗や病院、石油施設、図書館など、6大陸に渡って5,000台以上のロボットに利用されている。

ROSのNavigation Stackについて、まずはその歴史を語る。PR2のナビゲーション機能を起源としたもともとの動機を紹介し、その開発プロジェクトの変遷を辿りながらどのように現在のROSの基礎的な機能となったかを説明する。次に、次世代のナビゲーションのソリューションである「Nav2」の新しい動機と設計方針を説明する。Nav2はROS 1で培われた10年のコミュニティの経験と技術的蓄積を基にして、産業界および学術界の双方からの要求を叶える実用製品向けのフレームワークである。最後に、ROS 2およびNav2が採用されている製品を紹介し、世界的なロボット市場でのこれらのインパクトを示す。

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ROSCon JP 2021のプログラムは[ウェブサイトでご覧になれます](https://roscon.jp/#program)。

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### ROSConJP 2021のプラチナ/ゴールドスポンサー様

**【プラチナスポンサー】**
**Rapyuta Robotics**

【ゴールドスポンサー】
ADLINK
アナログ・デバイセズ (Analog Devices, Inc.)
ROBOTIS
SEQSENSE
Tier IV, Inc.
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン (Unity Technologies Japan, G.K.)

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一般社団法人ROSConJP
発起人 Geoffrey Biggs、江頭宏和、中川友紀子、近藤豊、高瀬英希
配信元・問合先――――――――――――――――――――――――――――
Geoffrey Biggs
ROSConJP
gbiggs@ieee.org