産業ロボットは「半完成製品」と表現されるように、その導入には教示作業に加え、PLCを介した既存設備との連携や同期などにかかるシステム構築が求められます。これらはロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)に委ねられことが多いですが、システム開発や変更にかかるSIerへの依存度が増し、かえって生産性の低下を招く場合があります。
そこで、注目されているのが「デスクトップ型ロボット」の活用です。産業用ロボットにカテゴライズされない同ロボットは20万円程度と低額なうえオープンソースの開発環境を活用するため導入負担がきわめて小さいです。ユーザー自身でカスタマイズなども容易に行えます。ピッキングはもちろん「からくり」や治工具類のイメージで大手自動車メーカー(例えば、トヨタ自動車や日産自動車)でも利用が拡大しており、工場自動化・生産高度化ツールとして認知されつつあります。
本講座では、デスクトップ型ロボットの導入方法と適用可能なタスクを解説。デスクトップ型ロボットの操作方法と活用事例を通じて、その効果的な活用法を理解いただきます。生産現場の「からくり」との併用による工程自動化の例も学んでいただきます。併せて、小さなプロジェクトで工場DX(工程スマート化)を推進するアジャイル型の開発プロジェクトも紹介します。
デスクトップ型ロボットによる工程改善を切り口にボトムアップ型の工程スマート化およびスモール工場DXの実際を掴んでいただきます。
【受講効果】
■20万円程度の定額ロボットを「からくり」感覚で使う手法が学べます。
■遠隔での操作体験を通じてデスクトップロボを適用できるタスクや工程が理解できます。
■オープンソースを積極的に用いることで超低コストで工程自動化を進める方法が学べます。
■トヨタ・日産なども導入し、工程スマート化を進めた手法が掴めます。
◇ 開催日:2024年 2月 2日(金)13:00~17:00
◇ 申込URL:https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/5022
配信元・問合先――――――――――――――――――――――――――――
今堀崇弘
日刊工業新聞社
t.imahori@media.nikkan.co.jp
0669463382