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活動報告2022:ロボット考学研究専門委員会


本委員会では、ロボットに関するプライバシーについて学際的に議論を行ってきた。今年度、委員会のメンバー数名で科研費の基盤B「高度情報化社会におけるプライバシーの学際的研究」を取得した。本課題では、ロボットを家庭内で用いる際に想定されるプライバシー問題について、工学的な技術の現状を整理するとともに、プライバシー問題に対する心理的な評価や、高度な技術における新たなプライバシー概念の提唱を行う。そこで、これらの視点から分野を超えたより密な議論を行うため、下記のプログラムの通り委員会のメンバーで合宿を行った。
心理学分野においては、これまでにインターネット空間におけるおけるプライバシーの問題について研究が行われてきており(下図)、プライバシーに関連する次元が整理されてきている。これらの次元を参考にしながら、一般ユーザの視点で、どのような技術のあり方がプライバシーの懸念につながるのかや(例えば、ロボットメーカーが国内であってもデータ保存のサーバが国外の場合にユーザが安心できるのかなど)、どのようなプライバシーが侵害されうるのか(プライバシーは個人の尊厳に関わる問題であり、概念的にどのように整理できるのかなど)について議論を行った。


場所:広島大学 人間社会科学研究科・総合科学部A棟7階705
2022年7月2日(土)

  • 14:00-14:40 上出寛子 基盤Bの趣旨とプライバシーに関する心理評価の研究動向
  • 14:40-15:20 新井健生 プライバシー技術の研究動向
  • 15:20-16:00 笠木雅史&小山虎 プライバシーに関する哲学の研究動向(小山先生はオンラインでのご参加)
  • 16:00-16:10 休憩
  • 16:10-16:50 坂田信裕 プライバシーに関する情報教育での取り組み
  • 16:50-17:30 飯尾尊優 ロボットサービスの実証実験に関する研究

2022年7月3日(日)

  • 10:00-12:00 総合討論 今後の研究の進め方