【開催概要】
◇ 開催日:2025年 7月 17日(木)14:00~17:00 ※録画視聴も可能
◇ 会 場:東京ビッグサイト会議棟601会議室&ZOOM
◇ 申込URL:https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/7657
【開催主旨】
2025年2月に産業用ロボットの国際規格の改正版として「ISO 10218-1:2025」および「ISO 10218-2:2005」が発行されました。
14年ぶりの改正となる本規格(2025年改正版)では、機能安全を適用する機能が激増しており、停止・監視関連が中心だった2011年版に対し2025年版では起動関連などが加わったうえPL(パフォーマンスレベル)「a」「b」「c」を要求する機能も追加されました。産業ロボット分野における機能安全の適用が拡大しています。ほかにも機能安全要件に関するロボットの分類(ClassI、 ClassII)やClass Iロボットのマニピュレータの最大到達力にかかる試験方法、協働アプリケーションでの利用を目的とした安全要件(ISO/TS 15066)、エンドエフェクタにかかる規定、サイバーセキュリティの要件などが追加されました。2025年改正版に適合したロボットおよびロボットシステムの開発には、本規格にもとづくリスク評価ならびに保護方策が求められます。
本講座では、2025年改正版で注目すべき変更点から2025年改正版にもとづく産業用ロボットシステム(ロボットアプリケーション)の安全化(リスク低減化)、安全認証、さらには、トヨタ内で運用ガイドラインが策定済みの新しい安全「協調安全(Safety2.0)」の考え方までを解説します。
産業用ロボットおよびエンドエフェクタメーカーの開発担当はもちろん、産業用ロボットを中心に自動化・無人化を担当する生産技術担当には必聴の内容となっています。
【受講効果】
■産ロボの安全認証に携わった機能安全の専門家らの解説・解釈が得られます。
■2025年改正版の読み方(解釈方法)から注目すべき変更点までが理解できます。
■激増した機能安全の適用による機能の詳細やクラスごとのリスク低減手法が学べます。
■安全認証の経験からワークやエンドエフェクタと人体の衝突リスクの見方を解説します。
■トヨタなどがガイドライン化した協調安全の最新情報が得られます。
【プログラム】
1.ISO 10218:2025年改正版の変化点
―新規格と旧規格の差分のなかの注目点
1-1 ISO 10218の新用語・定義など
2.ISO 10218における新要求事項
2-1 ロボットのクラスと安全機能の適用
2-2 サイバーセキュリティへの対応
2-3 より強化された制御回路と機能安全
3.2025年改正版にもとづく産業用(協働)ロボットシステムの安全化(リスク低減化)
3-1 協働ロボットに必要な安全機能
3-2 協働ロボットシステムでのリスクアセスメント
3-3 協働ロボットのリスク低減方策とセーフティコンポーネント
4.適合宣言書と技術ファイル
5.制御システムの安全関連部(SRP/CS)のリスクに応じた要求レベルの決定と妥当性評価
6.確認と妥当性検証
7.ISO 13849「PL」とIEC 62061「SIL」の関係
8.ワークやエンドエフェクタと人体の衝突についての考察
9.産業用ロボット(協働ロボット)は安全要求事項を満たしている?(実際と考察)
10.産業用ロボットの安全認証
11.協調安全Safety2.0
11-1 「Collaboration Safety Level(CSL)」に基づく協調安全水準の評価
11-2 Safety2.0にもとづく協働ロボットシステムの例
12.まとめと質疑応答
配信元・問合先――――――――――――――――――――――――――――
今堀崇弘
日刊工業新聞社
t.imahori@media.nikkan.co.jp
0669463382