【開催概要】
◇ 開催日:10月 2日(木)~3日(水)13:30~17:00 ※後日の録画視聴も可能
◇ 申込URL:https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/5027
【開催趣旨】
IoTという言葉が広まってから久しい今日ですが、実際に生産現場の様々な設備からデータを収集して処理を行い、さらに現場にフィードバックする技術に関して身近に接する機会は非常に限られています。さらに、「Software Defined Factory(SDF)」に代表されるような、最近話題となってきている生成AIの適用やソフトウエアによる工場全体の制御・最適化への要求にも対応を迫られるようになってきています。
このような状況に対応するためには、要素技術からシステム化までを視野に入れて開発を行うことができる優秀なエンジニアの育成が必須となっています。しかし、わが国では、モノづくり現場におけるFA分野のエンジニアは慢性的な不足に陥っており、また、経験豊富なエンジニアの高齢化という課題を抱えています。
本セミナーでは、生産現場のデータ処理の要となるPLC(シーケンサ)によるデータ収集システムに関して、IoTの基礎と応用力を習得することによって現状のシステムへの対応力を高め、さらにそれら技術の発展を見すえたシステム構築を理解していただくことにより、こうした課題に応えることをめざしております。
初日はFAシステムおよびIoTシステムとしての構成要素と情報系との連携手法を解説し、さらに2日目前半にかけて、現場データの収集および現場への指示に必要な技術として、対象装置の稼働状況の確認や操作を講師による様々な技術を用いたデモを通じて学びます。また、2日目の後半には、システム化や今後の発展への対応として、IoT分野へのAIの適用やSDFによるシステム化などを解説いたします。
なお、本セミナーでご紹介するデモ内容やプログラムは、オープンな技術に立脚しているものをベースとしているか、試使用が可能な製品ソフトウエアを利用しております。そのため、受講いただいた後で、これらの技術・ノウハウを用いて自社の製造現場で検証することが可能です。
本セミナーは、生産技術者からシステムインテグレータ(SIer)、FA機器メーカーの担当者など幅広い方の参加をお奨めいたします。
◇ 申込URL:https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/5027
【プログラム】
■初日(10/2):シーケンサによるデータ収集システムの基本
1.オリエンテーション
(1)講座概要/(2)参加者スキル確認
2.概論
(1)FAのIoTを取り巻く動向(国際、国内)/(2)FAにおけるIoT/(3)SDFにおけるPLCの役割
3.FAシステム概論
(1)FAシステムとは、(2)FAシステムで使用される機器、(3)PLC(シーケンサ)とは
4.情報系との連携方法
(1)情報連携製品の紹介(SLMP、MXComponent、MESI/Fユニット、EZSocket)など三菱電機製を中心に
5.情報系とつなげてみよう
(1)装置データ収集システム(シーケンサからのデータ収集)/(2)プロトコル解説/(3)プログラム解説
6.講師によるデモ
(1)シーケンサに対してイーサネット経由で接続し、MCプロトコルによるデバイスの状態/内容を読み出せることを確認する
(2)リモートでシーケンサにアクセスしてデータ収集(C++、Java、Perl、Python)※講師がデモで使用したプログラムは提供します
■2日目(10/3):シーケンサによるデータ収集システムの応用
1.データモデル
(1)モデルとその関連用語/(2)装置と機器の関係/(3)装置モデルとデータモデル/(4)OPC UAによるモデル
2.対象装置の概要
(1)システム概要/(2)メカ構成/(3)電気構成/(4)データ構成
3.対象装置を操作する
(1)対象装置のデータ構成/(2)IoTとしての装置構成/(3)OPC UAのプログラミング/(4)MCプロトコルの追加解説
4.講師によるデモ
(1)MCプロトコルによる装置の状態/内容のアクセス
(2)OPC UAによる装置の状態/内容のアクセス
(OPC UAのメリット/IEC 62541としての国際標準化/OPC UAサーバ実装とアクセス/OPC UAサーバによるデータ収集と現場設備への接続/OPCUAサーバセキュリティ設定ほか)
(3)リモートでシーケンサにアクセスしてデータ収集(C++、Java、Perl、Python)※講師がデモで使用したプログラムは提供します
5.システム化
(1)IoT事例紹介
(2)OPC UA機能を用いた事例紹介(※OPC UAサーバを用いたデモの紹介も検討しています)
6.2日間のまとめ
配信元・問合先――――――――――――――――――――――――――――
今堀崇弘
日刊工業新聞社
t.imahori@media.nikkan.co.jp
0669463382