日本のロボット研究の歩みHistory of Robotics Research and Development of Japan1973Integration, Intelligence, etc.〈インテグレーション・知能ほか〉INFORMATION-POWER MACHINE WITH SENSES AND LIMBS
加藤 一郎 | 早稲田大学 |
大照 完 | 早稲田大学 |
小林 寛 | 早稲田大学 |
白井 克彦 | 早稲田大学 |
内山 昭彦 | 早稲田大学 |
この論文は、ロボット研究開発アーカイブ「日本のロボット研究開発の歩み」掲載論文です。
WABOT-lは昭和48年に完成した世界初の本格的人間形知能ロボットであり,手足システム,視覚システム,音声システムから構成されている。腕部にはWAM-4,脚部にはWL-5が使用されている。機能としては,人工の口により人間とのコミュニケーションを簡単な日木語の会話で行い,遠隔受容器としての人工の耳・目により対称物を認識し距離・方向を測定し,2足歩行によって移動し,触覚を有する両手で物体の把握・移動などの作業を行うことが可能である。これは人間にたとえると1才半程度の幼児の能力に匹敵する。