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自然科学研究機構 異分野融合型共同研究事業ワークショップ「運動・行動から紐解く脳神経回路発達メカニズムの異分野融合研究による解明 」


日本ロボット学会会員の皆様へ

今回のワークショップでは、運動や行動を引き起こすメカニズムを知ることにより、
それがどのような神経回路で成り立っているかを知り、また、どのような神経回路の
発達過程によってなされるのかを異分野の研究者が集まって討論する場所を提供する
ものです。

これは、今、色々な解析が進んでいる自閉症などの発達障害を「運動や行動を引き
起こすメカニズムの異常」と捉え、特に神経回路の発達過程において重要視されている
自発性リズムに注目しております。

自閉症や発達障害児が「胎動」に異常があることが臨床データから導き出されており、
発達障害を「自発性リズムの異常」と捉えて、その原始的なリズムである「胎動」に
原因があるのではないかという考えから、臨床医学的な立場より、周産期学・小児科学
の研究者や幼児期の発達障害に注目している発達科学の研究者による多くのデータ解析
から見えてきた研究成果をお話しいただくことになっております。

また、運動や行動を司る神経回路が、実際にどのような仕組みで成り立っているのかを
遺伝子レベルから個体レベルまで、そして、大脳から脊髄までを網羅した多くの神経科学
の研究者の研究成果を一堂に会して、ヒトの一生を通した神経回路の発達を、運動と
行動から紐解いて頂きます。

さらに、その神経回路を生きた状態でどのように振舞っているのかを新しい研究手法に
より解明しようとしている研究者にお話し頂き、生きた神経回路を、どのようにロボット
へ移植していくのかを、ロボット工学の研究者によりご提案頂きます。

ロボットがヒトの持っている神経回路に近いものを持つことにより、身体だけでなく、
心(情動)も形成されるのかどうかが分かれば、ヒトの神経回路の動作様式、特に心が
どのように生まれるのかを解くカギになります。それは、ロボットを作成することにより、
検証できることになります。

この壮大な、すぐには解くことができない課題である「初期自発性リズムが神経回路を
形成し、心を持つまでの過程」をロボットによる検証をしながら、突き詰めていくための
準備段階として今回のワークショップを開催します。

どうか、沢山のロボット学の研究者の皆様にご参加頂きたく、よろしくお願い申し上げます。

日本ロボット学会が共催となって頂いております。
ポスターアワードもありますので、是非、ポスターを出して、ご参加いただけますと
大変有難く思います。

一般参加登録およびポスター発表登録締め切り:2019年12月23日(月)
Web登録最終締め切り:2020年2月11日(火)

*参加登録だけは早めにお済ませください(23日まで)。
 参加登録は、ワークショップのHPよりお願いいたします。
ワークショップのHPは以下の通りです。
https://www.nips.ac.jp/hsdev/ws/NINS2020/index.html

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

開催代表者:兵庫医科大学 生理学・生体機能部門 荒田 晶子
開催世話人:生理学研究所 所長 鍋倉 淳一
開催後援 :自然科学研究機構 異分野融合型共同研究事業
共催:日本ロボット学会
  協賛:自然科学研究機構・生理学研究所・日本発達神経科学学会

配信元・問合先――――――――――――――――――――――――――――
荒田 晶子
兵庫医科大学 生理学・生体機能部門
akoarata@hyo-med.ac.jp