日本ロボット学会ヒューマノイド・ロボティクス研究専門委員会 2024年度活動報告書 / 2025年度活動計画書
【活動目的】
我が国の人型ロボット研究における技術水準の向上、組織を超えて忌憚なく議論できるコミュニティの育成、真に有用な人型ロボット開発を追求する機運の醸成を目的とし、次の活動を行う。
- 委員間の勉強会、重要と思われる研究発表の輪読 or 発表者ご本人を招待したセミナー
- 委員による初学者向け基礎セミナー&中級~上級者向けセミナー(ヒューマノイド・ロボティクス夏の学校)
- 勉強会およびセミナーの内容を含む学術誌特集号企画、テキスト発刊
- 学会員向けチャレンジプログラム企画、研究用プラットフォームや共用実験フィールドの検討
- コミュニティメディアの運営(ヒューマノイド・ロボティクス・コンソーシアム)
【メンバー】
- 杉原知道(オムロン株式会社) 委員長
- 森澤光晴(産業技術総合研究所) 副委員長
- 橋本健二(早稲田大学) 副委員長
- 鮎澤光(産業技術総合研究所)
- 小澤隆太(明治大学)
- 上岡拓未(オムロン株式会社)
- 神永拓(産業技術総合研究所)
- 玄相昊(立命館大学)
- 田原健二(九州大学)
- 野沢峻一(株式会社MUJIN)
- 田﨑勇一(神戸大学)
- 中西淳(名城大学)
- 舛屋賢(宮崎大学)
- 水内郁夫(東京農工大学)
- 室岡雅樹(産業技術総合研究所)
- 山本江(東京大学)
- Gentiane Venture(東京大学)
【2024年度活動実績】
- 2024. 9. 3 Humanoid Virtual Athletics Challenge 2024 Main challenge (RSJ2024 OFとして実施)
- 2024. 6.28 Humanoid Virtual Athletics Challenge 2024 第2回技術講習会
- 2024. 6.14 Humanoid Virtual Athletics Challenge 2024 第1回技術講習会
人型ロボット研究・開発の潮流が世界的に大きく変わってきている。Isaac Sim/Omniverse (NVIDIA)が、シミュレータ上での大規模強化学習により様々なロボットの基礎運動性能を高める基盤となっており、これを採り入れた中国のスタートアップ企業が多数旗揚げしている。本委員会としては、その流れに無思慮に乗ることを良しとしないが、日本における人型ロボット研究の低迷は憂うべきであり、解消したい考えである。具体的活動としてHumanoid Virtual Athletics Challengeを実施継続している。これは、人型ロボット研究者ならびに学生間の技術情報交換促進を目的としたもので、内容ならびに開催次第はウェブページにて公開している。https://ytazz.github.io/vnoid/
今年度は、ロボット学会学術講演会のオープンフォーラムとして開催した。またそれに先駆けて、シミュレータおよび動作生成ソフトウェア(Choreonoid)の用法に関する技術講習会を、開発元である株式会社コレオノイドのご協力を得て2回実施した。競技参加者数がなかなか増えない点に課題があり、対策が必須である。
本委員会は設立から7年が経ち、若返りを図るべき時期でもある。組織の再編成と活動形態の見直しを進める。
【今年度活動計画】
- 委員会組織の再編成
- Humanoid Virtual Athletics Challengeの実施