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活動報告2024:食品サンプル規格標準化研究専門委員会


概要

食品サンプル規格標準化研究専門委員会は、2023年度に発足した委員会である。

今日、人間協働ロボットの社会実装のフィールドとして、食品産業の自動化が注目されている。食品製造の多くのプロセスは専用機による自動化が進んでいる一方、弁当詰め作業や配膳作業などの人手による作業が多く残されている。食品は、製造業のワークのように形状や物理特性が安定せず、柔軟、湿潤、経時変化が速い等、ロボットハンドリングにとっては困難な要素が多く、また、食品のバリエーションも膨大である。このため、食材に合わせたハンドリングシステムの開発及び運用時の調整作業に多くの時間と労力が割かれる。現在は、食品の形状や柔らかさを模擬して作られた食品サンプルが、ロボット開発や調整に用いられ始めているが、ハンドリングの肝となる食品自体の素性に関する把握が十分に進んでおらず、評価基準も体系化されていないため、なかなか適切な運用に至っていない。このような背景から、日本ロボット学会産学連携委員会では、2021年度より本研究専門委員会の前身である食品評価サンプル規格標準化WGを組織し、食品ロボット研究者、ロボットメーカー、食品サンプルメーカー、化学材料メーカーに参加いただき、食品評価サンプルの規格標準化に関する活動を行ってきた。2022年度にはNEDO先導研究に採択され食品サンプルの例として、ハンバーグ、コロッケ、サンドイッチ、大福を開発した。

2023年下期から2024年上期にかけて、食品ハンドリングをテーマとしたロボットチャレンジの検討を行い、ICRA2024にてフードトッピングチャレンジとして実施、RSJ2024のオープンフォーラムにてその報告会を行った。


Food Topping Challenge

概要:から揚げチャレンジとイクラ丼チャレンジの2種目で競技を行った。から揚げチャレンジは制限時間5分以内にから揚げをピッキングする個数を競う。イクラ丼チャレンジは10皿盛るまでの時間と見た目の美しさを競う。日本をはじめとする3か国、10チームが参加した。

競技会日:2024年5月16日

競技会場:パシフィコ横浜(IEEE ICRA2024会場内)

参加チームと結果:


会場の様子:


オープンフォーラム(OF8)Food Topping Challengeを振り返って

日時:2024年9月3日 15:00-17:00

場所:Meat Deli Nicklaus' 梅田エスト店

プログラム:
15:00~15:05 委員会の紹介, 検討中のDBに関する紹介
15:05~15:35 Food Topping challengeについて 中川@アールティ
【FTC学生発表時間:各5分】
15:35~15:45:学生発表 王研究室
15:45~15:50:学生発表 古川研究室
15:50~15:55:学生発表 和田研究室
【FTC研究室発表】
15:55~16:05:立命館 での取り組み
16:05~16:20:優勝チーム 境野研究室 登壇:境野先生
16:20~16:40:優勝チーム 原田研究室 登壇:原田先生
【企業講演】
16:40~17:00:なんつね様講演(20分)
17時以降 技術交流会

会場の様子: