概要
人間協働ロボットの社会実装のフィールドとして、食品産業の自動化が注目されている。食品は、製造業のワークとは異なり形状や物理特性が安定せず、柔軟、湿潤、経時変化が速い等、ロボットハンドリングにとっては困難な要素が多く、また、食品のバリエーションも膨大である。食品の形状や柔らかさを模擬して作られた食品サンプルが、ロボット開発や調整に用いられ始めているが、ハンドリングの肝となる食品自体の素性に関する把握が十分に進んでおらず、評価基準も体系化されていないため、なかなか適切な運用に至っていない。このような背景から,当研究専門委員会では食品サンプル規格標準化に関する活動を行っている。2022年度にはNEDO先導研究に採択され食品サンプルを開発した。2024年には食品ハンドリングをテーマとしたロボットチャレンジを企画、ICRA2024会場内にて実施した。
今期は、食品ハンドリングに求められる食品特性について引き続き検討を行うと共に、関連するオープンフォーラムを企画・開催した。
RSJ2025オープンフォーラム(OF10)
「食品サンプルの未来」と題し、2名の講師の方よりご講演を頂いた。まず、近畿大学工学部の松野孝博 先生より、食品ハンドリング評価のためのセンサ内蔵食品サンプルについてご講演頂いた。


松野先生ご講演の様子と食品サンプル
次に、宮城大学食産業学群の石川伸一 先生よりご講演頂いた。料理のおいしさを科学的に解明するお話や3Dフードプリンターによる未来食の予想についてお話を頂いた。最後に会場の参加者と意見交換を行い、盛況のうちに終了した。


石川先生ご講演の様子と未来食の例

