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日本のロボット研究の歩みHistory of Robotics Research and Development of Japan1976Business〈企業の研究開発〉触覚ロボットによる精密はめ合い制御方式


後藤 達生(株)日立製作所
武安 清雄(株)日立製作所
猪山 忠男(株)日立製作所

この論文は、ロボット研究開発アーカイブ「日本のロボット研究開発の歩み」掲載論文です。

組立作業のなかでも作業者の熟練を要するクリアランスがミクロンのオーダの精密はめあい作業は自動化から取り残されていた。 ロボットの柔軟手首機構と力感覚制御により,はめあい対象物穴位置の探索と挿入動作を制御する方式を開発した。
  1. 20mm径のピストンをクリアランス10μmのシリンダの穴に挿入する作業でも,±2mmの位置ずれが許容されることを圧縮機の組立作業で実証した。
  2. 電動機の回転子軸受け(30mm径)とクリアランス10μm程度の固定子(4kg)の組立てにおいても,軸受けに加わる力を200g以内に抑えた軟接触はめあい制御が可能で,自動組立を達成した。
1976 研究功績表彰科学技術庁長官賞
1976 電機工業技術功績表彰進歩賞論文
精密はめ合いロボットHI-T-HAND Expert 2
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はめ合いロボットによるモータの組み立て
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