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日本のロボット研究の歩みHistory of Robotics Research and Development of Japan1987Integration, Intelligence, etc.〈インテグレーション・知能ほか〉The Robot Musician 'Wabot2'


加藤 一郎早稲田大学
大照 完早稲田大学
白井 克彦早稲田大学
成田 誠之助早稲田大学
菅野 重樹早稲田大学
松島 俊明早稲田大学
小林 哲則早稲田大学
藤沢 栄蔵早稲田大学

この論文は、ロボット研究開発アーカイブ「日本のロボット研究開発の歩み」掲載論文です。

昭55年,4研究室は研究グループとして再集合し,客研究室がWABOT-1以後蓄積してきた研究を総合するプロジェクトWABOT-2の目標設定を開始した。WABOT-2はWABOT-1のような汎用型ロボットではなく,人間の知的日常作業の中で巧みさが求められる芸術活動にまとを絞り,それを実現するいわばスペシャリストロボットとして目標を鍵盤楽器演奏に絞り込んだ。ミュージシャンロホットWABOT-2は,人間と日本語で自然な会話を行い,楽譜を目で認識し,両手両足で電子オルガンを演奏するという機能をもち,能力としては中級程度の曲の演奏が可能である。さらに,人間の歌声を認識し,自動採譜を行い,これをもとに人間の歌声に合わせて伴奏することができる。これは,ロボットが人間に合わせる能力をもったことを意味し,マイ・ロボットヘ大きく1歩近づいた。