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豊島岡女子学園中学校高等学校キャリアイベント報告


 日本ロボット学会ジェンダー対策WG主催にて、豊島岡女子学園中学校高等学校向けキャリアイベント「ロボットが活躍する現場を見よう!」を開催いたしました.

 

1.日時

日時:2022年12月20日(火)

中学3年生および高校1年生の生徒の内希望者20名

10:00~12:30 分身ロボットカフェDAWN Ver.βにて、テレバリスタ体験およびOriHimeによる接客体験
13:00~15:00 カワダロボティクス上野本社にて、2グループに分かれて以下を体験
  • NEXTAGEの実演および動かし方体験
  • 会社紹介、ロボット技術者の仕事紹介、「どんなロボットがあればいいか」のディスカッション


2.主催

主催: 日本ロボット学会ジェンダー対策WG
協力: オリィ研究所(分身ロボットカフェDAWN Ver.β)
川田テクノロジーズ株式会社、カワダロボティクス株式会社
ディスカッションファシリテーション:東京大学工学系研究科 Gentiane Venture教授


3.経緯

 女性のロボット研究者・技術者が少ない現在の状況を打開するため、女子中高生にロボットが活躍する現場やロボット研究開発の現場を体験してもらい、将来のキャリア選択にロボット技術者を入れてもらえるようにするためイベントを実施。都内で理系教育に力を入れている女子中高一貫校である豊島岡女子学園に実際の企画を立てる段階から協力を得て、第1回のキャリアイベントを実施した。


4.内容

 まず、当日朝に分身ロボットカフェDAWN Ver.βの前で集合をして、ロボット学会の村上会長から女性ロボット研究者に期待することなどの話をききました。
 その後、実際にロボットが活躍する場として、分身ロボットカフェDAWN Ver.βに入り、店長からコンセプトをきいたあと、実際にテレバリスタを動かしているパイロットによるコーヒーサーブ体験を全員で見学しました。その後、各テーブルにわかれてOriHimeによる接客体験を受け、カフェで昼食をとりながら、OriHimeパイロットと話をしたり、OriHime-Dによるドリンク提供サービスや会話を楽しんだりしました。


 

テレバリスタ体験をする生徒たち。実際にテレバリスタで働くパイロットが操縦してコーヒーをいれてくれました。


 

OriHimeシート体験をする生徒たち。おいしい食事と楽しい会話を体験しました。

 

 また、カワダロボティクス上野本社では、2グループに分かれて体験やディスカッションを行いました。実際に工場で動かしているNEXTAGEが動く様子や、そのNEXTAGEを動かしてみる体験、またどのようにお客様の要望からNEXTAGEの動きを作っているのかという話を担当者からきいたりしました。また、会社紹介、入社2年目の若手社員による仕事紹介のあと、自分たちが欲しいロボットについてのディスカッションを東京大学のVenture教授のファシリテーションにより行ないました。積極的にホワイトボードに書き込んだり意見を言ったりして、具体的に、どのようなロボットが欲しくて、機能や見た目はどのようなものになるのか、という議論をしながら、ロボットの設計をどう考えていくかを体験しました。


 

工場で動くNEXTAGEや新型機Fillieを間近で動くのを見学する生徒たち。実際に教示を体験したりもしました。


 

「こんなロボットがあったらいいな」というテーマでディスカッション。ホワイトボードに書いたり意見をいったり、もりあがりました。


 イベント実施後のアンケートから、イベントに満足し、工学に興味を持ったり、ロボットを作ってみたくなったりしたという意見をもらいました。実際に間近でロボットが動いたり、外出困難な方の役に立っている様子に感銘を受けたという声もありました。また、今自分たちが勉強していることとのつながりや、この先のキャリアにどのようにつながるのかということにも興味をもっているようでした。将来像が描けずに不安に思ったり、まだ自分の進路が決められないという声もよせられました。今回のようなキャリアイベントに対してどのようなことを望んでいるか、生の声が得られたので、次回以降のイベント企画に反映させていきたいと思っています。


 以下に代表的なアンケート結果をいくつか載せます。

 

 

 

 

 

 

 

ジェンダー対策WG委員・企画広報担当理事 星野由紀子