災害対応ロボティクス委員会の活動目的は、災害に関連する56学協会が参加する防災学術連携体のメンバー学会としてロボット学のプレゼンスを示すとともに、他学協会との連携を検討することである。具体的には、これまでに検討してきた日本災害医学会との連携を具体化し実行する。また、学術講演会における日本災害医学会とのジョイントセッションなどの企画を検討する。なお、日本災害医学会内にも「日本ロボット学会との医工連携委員会」が立ち上げられている。
災害対応ロボティクス委員会の2025年の活動は以下の3点である。
- 第30回日本災害医学会総会・学術集会でのパネルディスカッションの実施
- 令和7年度第1回医工連携会議
- 第31回日本災害医学会総会・学術集会でのワークショップ・ロボット展示の企画
以下、各項目について報告する。
(1) 第30回日本災害医学会総会・学術集会でのパネルディスカッション
2025年3月6日から8日に名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)で開催された第30回日本災害医学会総会・学術集会において、日本災害医学会・日本ロボット学会の合同企画としてパネルディスカッションを実施した。プログラムは以下の通りである。
セッション名:災害医療におけるロボティクス活用(ロボット学会と合同セッション)
座長:
松野 文俊(大阪工業大学 電子情報システム工学科)
長橋 和希(医療法人伯鳳会東京曳舟病院 診療技術部救急救命士課)
講演1:
震災や戦災の被災者等へのアザラシ型ロボット「パロ」による「心のケア」と、今後の展望
(国立研究開発法人産業技術総合研究所 柴田 崇徳)
講演2:
介護ロボットによる平時と災害時の支援強化 ~超高齢社会におけるテクノロジー活用の課題と展望~
(東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センター 本田 幸夫)
講演3:
ロボット技術による災害医療支援
(東京大学国際高等研究所 東京カレッジ 淺間 一)
講演4:
COVID-19 と能登半島地震と医工連携
(日本医科大学 千葉北総病院/日本医科大学 救急医学講座 本村 友)
以上の4件の講演の後、以下の写真のように災害医学と災害対応ロボットについてパネルディスカッションを行った。

(2) 令和7年度第1回医工連携会議(8月4日)
2025年8月4日の17:00~18:00にZoomのオンラインミーティングとして開催された。日本災害医学会、日本ロボット学会双方から約10名ずつ参加した。前回の会議時の宿題として災害医学会側より、災害医学会から日本ロボット学会へのニーズが示され、それに基づきディスカッションを行った。
(3) 第31回日本災害医学会総会・学術集会でのワークショップ・ロボット展示の企画
2026年3月19日~21日に朱鷺メッセで行われる第31回日本災害医学会総会・学術集会では、ワークショップとロボット展示を行う方向で、日本災害医学会と企画を進めている。ワークショップは「災害医療でのロボットの可能性」というセッション名で、座長と松野先生/本村先生、演者はロボット学会から3名、災害医学会から2名の計5名とし、各8分の発表後ディスカッション20分を行う予定である。また、講演会場の機器展示ブース会場にて公演期間中ロボットを展示することを企画している。
(文責:佐藤徳孝)
