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活動報告2025:ロボット性能評価工学研究専門委員会


当研究専門員会は、ロボットの性能比較や選定が標準的・工学的・客観的にできるようにロボットの標準的性能評価法策定のための工学的方法論を確立すること、さらにロボット性能評価を工学の新学術領域として開拓・確立することを目的としている。今期(2024年10月16日~2025年10月5日)は下記の活動を行った。


(1)2024年度第3回研究会の実施 (2024年12月18日12:00~13:30)

2024年12月に開催された計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会において研究会(出席者数:24名)を開催した。

Advanced Roboticsの特集号の企画内容等に関する議論を行い、特に研究専門委員会内での投稿希望者や委員会内外で投稿してくれそうな研究者についてピックアップした。また2025年度の活動についての意見交換を行った。


(2)2025年度第1回研究会の実施 (2025年6月5日13:00~14:00)

2025年6月に開催されたロボティクス・メカトロニクス講演会の会場において研究会(出席者数:17名)を開催した。

まずは日本ロボット学会学術講演会への当研究専門委員会からの企画について議論した。それまではオープンフォーラムを実施してきたが、今年度はオーガナイズドセッションを行うこととした。その後、Advanced Roboticsの特集号についての投稿状況等を確認した。

最後に、研究専門委員会内に「産業分野での性能評価の在り方検討タスクフォース」を立ち上げてはどうかとの意見があったため、これに関する議論を行った。ロボット性能評価の学術化において、産業界との連絡は不可欠であることから、前向きに進めるべきとの結論に至り、一度少数の委員で実施内容や実施方法に関する素案を作り、次回議論することとなった。


(3)2025年度第2回研究会の実施 (2025年9月3日12:30~13:30)

2025年9月に開催された日本ロボット学会学術講演会の会場において研究会(出席者数:23名)を開催した。

研究会当日の15:30から行われるオーガナイズドセッションに関する案内が出された後、まずはAdvanced Roboticsの特集号の査読状況等について確認した。その後、前回議論した「産業分野での性能評価の在り方検討タスクフォース」について、素案をもとに議論した。今回の研究会で得た意見を基に今後本格的に活動を進めていくこととなった。


(4)オーガナイズドセッションの開催 (2025年9月3日15:30~17:30)

日本ロボット学会学術講演会にてオーガナイズドセッション(OS)を企画・開催した。OSの概要は以下の通りである。

OS32: ロボット性能評価工学
  • オーガナイザー:佐藤徳孝(名古屋工業大学),大金一二(新潟工科大学),川端邦明(日本原子力研究開発機構),山田大地(日本原子力研究開発機構)
  • 発表形式:講演会形式
  • 概要:様々な分野において実業務に各種ロボットを導入する場合、実業務に則した標準的性能評価法に従ってロボットの性能を評価することが必要となる。本OSは、ロボット性能評価の工学的方法論の確立を標榜し、ロボットの実験計画法、性能評価法、およびその標準化を対象として、幅広く発表を募集する。ロボットコンテストのルール設計やロボット性能評価の具体的な事例などの発表も歓迎する。


以下、7件の応募があり、OS32-1として5件、OS32-2として2件の発表があった。

  1. ITER遠隔保守ロボットの機器形状自動最適化手法の開発
    発表者:岩本拓也(量子科学技術研究開発機構)
  2. 小型無人航空機のプロペラに対するアクリルとポリカーボネート板の防護性能の評価
    発表者:藤浦大輔(長岡技術科学大学)
  3. 正多面体を基本形状とした試験環境構造体による飛行タスクの定量的な難易度評価
    発表者:大金 一二(新潟工大)
  4. 制約環境下におけるドローンの性能評価手法の研究・開発
    発表者:富山 駿斗(近畿大)
  5. ロボット性能評価工学とMSTモデル
    発表者:吉田 利夫(製造科学技術センター)
  6. ロボット競技会を通じたロボット性能評価手法の評価
    発表者:木村 哲也(長岡技術科学大学)
  7. ロボカップジャパンオープン2025レスキュー実機リーグにおける地図の評価方法
    発表者:佐藤 徳孝(名工大)


以上のように、ロボットの性能評価に関して様々な発表があり、活発な議論が行われた。