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日本のロボット研究の歩みHistory of Robotics Research and Development of Japan2000Business〈企業の研究開発〉閉リンク方式による小型精密ロボットの開発


松山 二郎三菱電機株式会社
前川 清石三菱電機株式会社
藤田 正弘三菱電機株式会社
小林 智之三菱電機株式会社
佐田尾 圭輔三菱電機株式会社

この論文は、ロボット研究開発アーカイブ「日本のロボット研究開発の歩み」掲載論文です。

製品やこれを構成する部品の小型化に伴い、小さな部品を精度良く組み立てる作業ニーズが年々増加している。小物部品の組立現場では従来から小型ロボットが使用されているが、取り扱う対象物がミリサイズあるいはそれ以下になると従来のロボットでは精度不足となり、より高い精度が要求される。また、取り扱う対象物の大きさに見合う占有空間の小さなロボットの必要性が高まってきている。筆者らはこのようなニーズに応えるため、既存の一般的なロボットとは構造が異なる閉リンク構造を採用し、高速でしかも高精度な4自由度小型産業用ロボット(RPシリーズ)を開発し、従来ではロボットの使用が困難であった精密作業への適用可能性を広げた。

2000年 第5回日本ロボット学会実用化技術賞受賞

閉リンク方式を用いた小型精密ロボット(RPシリーズ、三菱電機製)
閉リンク方式を用いた小型精密ロボット(RPシリーズ、三菱電機製)