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日本のロボット研究の歩みHistory of Robotics Research and Development of Japan1988Manipulation〈マニピュレーション〉ロボットの仮想内部モデル追従制御系-メカニカル・インピーダンス制御への応用-


小菅 一弘東京工業大学(現東北大学)
古田 勝久東京工業大学(現東京電機大学)
横山 竜昭東京工業大学(現トヨタ自動車)

この論文は、ロボット研究開発アーカイブ「日本のロボット研究開発の歩み」掲載論文です。

ロボットの制御問題においては,ロボットとその環境との干渉は無視できない し,その環境が不変であるという保証もない.そこで,環境との調和を考えた 実時間制御系を構成することが必要になる. 本研究では,外界センサなどからの一般的な作業環境情報をもとに,ロボットとその環境との相互作用を考慮し た実時間制御が可能な制御系の構成法を提案した.提案する制御系では,ロボッ トの外界情報に対する制御戦略を記述するために,ロボットに与えられた目標 軌道と外界情報とを入力とし,外界情報に応じて目標軌道を修正し,修正した 目標軌道(仮想目標軌道)を生成する仮想内部モデルを導入し,ロボットの軌 道が仮想目標軌道に追従するように,モデル追従制御系を構成した. 本制御系は,(1)メカニカルイ・ンピーダンス制御とそれを用いた障害物回避(本論 文),(2)マスタスレイブマニピュレータの制御[1][4],(3)複数マニピュ レータの協調制御[2],[4],(4)視覚情報を力覚情報を用いたマニピュレー タの制御[5],(5)通信時間遅れがある場合のマスタスレイブマニピュレー タの制御[6](6)Mobile Robot Helper の制御[7],(7)Distributed Robot Helpers の制御[8]などに適用されている.ビデオでは,その中で,[1], [4],[5],[7],[8]を紹介する.

動画


対応論文


小菅 一弘,古田 勝久,横山 竜昭:ロボットの仮想内部モデル追従制御系 -メカニカル・インピーダンス制御への応用-

計測自動制御学会論文集,Vol.24, No.1, pp.55-62, 1988.
(リンク先:https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicetr1965/24/1/24_1_55/_pdf)

関連論文


[1]古田,小菅,塩手,秦野,“仮想内部モデルに基づくマスタスレイブマニ ピュレータの制御”,計測自動制御学会論文集,Vol.24, No.2, pp.176-182, 1988

[2]小菅,古賀,古田,野崎,“仮想内部モデルに基づくロボットアームの協 調制御”,計測自動制御学会論文集,Vol.27, No.1. pp.93-100, 1991

[3]石川,小菅,古田,“視覚ならびに力覚を用いた仮想内部モデルに基づく ロボットの制御-ボルト締め付け作業への応用-”,計測自動制御学会論文集, Vol.28, No.5, pp.578-586, 1992

[4]小菅一弘,石川潤,古田勝久,針木和夫,酒井勝,“シングルマスタ・マ ルチスレイブ・マニピュレータシステムのTask-oriented 制御”,計測自動制 御学会論文集,Vol.30, No. 7, pp.793-801 ,1994

[5]小菅一弘, 村山英之,“コンピュータネットワークを介したテレオペレー ション”,電気学会論文誌C編,Vol.117, No.5, pp.521-527,1997

[6]Kazuhiro Kosuge, Manabu Sato and Norihide Kazamura, "Mobile Robot Helper", Proceedings of 2000 IEEE International Conference on Robotics and Automation, pp.583-588 , 2000

[7]Yasuhisa Hirata and Kazuhiro Kosuge, "Distributed Robot Helpers Handling a Single Object in Cooperation with a Human", Proceedings of 2000 IEEE International Conference on Robotics and Automations, pp. 458-463, 2000