SEARCH
MENU

みのつぶ短信第4回「グラフィックレコーディングってご存知?」


本エントリーは会長在任中に投稿された記事です。

過日,「人間とは何か~脳科学研究のフロンティアに立って考える」と題する2019年度MUFGオープンカレッジin大阪にて,「汝、最先端科学技術との共生社会を生き抜く術をもて!」というタイトルで招待講演を行った.聴衆はMUFGの関係者に限られているので,正確にはクローズドだが,事前に頂いた熱い質問事項になるべく答えようとして,約200名の聴衆を前に,156枚のスライドを準備してしまい,60分に収まらず,申し訳ない思いであった.事前に講演をグラフィックレコーディングしていいですか?と言われたので,単に記録とるくらいかなぁという気持ちでOKしたが,現地でびっくり,講演内容を即座にイラストや文字系列で表現するのだ.

まずは写真1,2を見ていただきたい.講演に先立ち挨拶頂いた方々に加え,今回のコーディネーター役の梅木氏やあとのパネル討論時の中谷氏のイメージ(写真3)がそこはかとなく,映し出されている.何よりおどろいたのは,かなりの早口,マシンガントークの浅田の講演内容が非常に的確に分かりやすく描かれていることだ.グラフィックレコーダーの丸川氏に感謝,感謝(写真4参照)であるが,これができるためには,広範な知識を背景に理解する能力,それをわかりやすい言葉やイラストで表現できる能力,そして,それらがリアルタイムでなされることだ.これって,相当のマルチタレントですね.実は,ロボット研究者もそうありたいところ.何でもできないと行けないが,それができると,逆の大幅に人脈やテリトリーが広がること請け合いだ.

最後にオマケだが,実は,このグラフィックレコーディング,浅田は初めてではなく(その時,この言葉を知らなかった),昨年,イタリアジェノバでIITのGiulio Sandini教授とAlessandra Sciutti博士(写真5)に招待されてジェノバ市内の施設で講演したときも,写真6のグラフィックレコーディングがなされた.浅田のイラストはともかく,両氏の雰囲気は十分でている.イタリア語が話せる方,訳してください.

日本ロボット学会
会長 浅田 稔

 

写真1
写真1:クリックで拡大

 

写真2
写真2:クリックで拡大

 

写真3
写真3

 

写真3
写真4

 

写真3
写真5

 

写真3
写真6:クリックで拡大