SEARCH
MENU

みのつぶ短信第6回「されど,日本人の英語能力?」


本エントリーは会長在任中に投稿された記事です。

 

 IROS2019参加のため,11月2日から10日までマカオに滞在しました.実行委員長のDong Sun教授(香港市立大学)から,今回の会議の統計が発表されました.以下,カッコ内は日本の数値です.2494(295)編の論文投稿があり,1108(104)編の論文が採択されました.採択率は44.4(35.2)%でした.有料登録者は2900(400)名で,昨年度より減りましたが,ここ最近の傾向としては増えています.グラフは日本以外の国の名前を伏せています.無駄と言われそうですが,ともかく出すことにしました.第1回のみのつぶ短信で今年2019年のICRAの論文数に関する国の統計をだし,国別の意味がないことを提言し,第5回のみのつぶ短信で,また別の角度から国という単位の希薄さを主張したにも関わらず,IROS2019の状況を鑑みるに,まだまだ英語能力の差がでている状況をまのあたりにすると,本学会がIROS向けの英語添削サービスの効果はまだまだ現れていないと思わざるをえませんが,どうもそれだけではなさそうです.結論からいうと,やるべきことをやってないだけ.それは,投稿締め切り1ヶ月まえにドラフトを完成させ,研究室内で推敲を重ねると同時に英語添削も並行して,投稿時の完成度をジャーナル論文なみにしていると,さる先生が言われ,結果として,ほぼ100%に近い採択率とのこと.至極最もながら,そこに居合わせた他の先生方が自分も含めやってないと自覚しました.これは,英語の前に論文投稿に対する姿勢そのものが問われています.締め切り1ヶ月前にドラフトが出来上がっていなけれが却下するという勇気というか覚悟を決めるということですね.まぁ,とわいえ,学会の英語サポートは効果の良し悪しが判明するまで続ける所存ではありますが,,,

日本ロボット学会
会長 浅田 稔