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女子中高生夏の学校2024 参加報告


  • 日時:2024年8月10日(日)
    9:00~11:30 実験
    13:30~16:00 ポスターセッション
  • 場所:国立女性教育会館(住所:埼玉県比企郡嵐山町菅谷728番地)
  • 公式ホームページ:https://natsugaku.jp/
  • 参加者:ダイバーシティ推進委員 星野由紀子、香月理絵、東風上奏絵、
  • TA(ティーチングアシスタント) 澤田智佳

  

詳細:

2024年8月9~11日に「女子中高生夏の学校2024」が開催されました。本学校では全国から女子中高生が集まり、3日間にわたるイベントを通して理系の面白さを知ったり将来の夢を考えたりします。ロボット学会は8月10日に実施された実験セッションおよびポスターセッションに出展しました。

 


国立女性教育会館の外観

 


同会館の内観


午前9時から11時30分までの実験では、小型のコミュニケーションロボット「スタックチャン」を組み立てて動かしました。女子中高生の参加者7人はパステル系の4色から好きな色の筐体を選び、スタックチャンを組み立てました。参加者は組み立てに夢中になり、特にネジを回す作業を楽しんでいました。

 


組み立て途中のスタックチャン

 


小さなネジ回しに集中


組み上がった後、スタックチャンを動かしました。はじめにM5Burnerというファームウェア管理ツールなどをPCへインストールし、開発環境を構築しました。次に、スマートフォンとスタックチャンのスピーカーをBluetoothで接続するアプリを含むファームウェアをスタックチャンへインストールしました。そして、参加者のスマートフォンの音楽を自身が組み立てたスタックチャンのスピーカーから流すことに成功しました。加えて講師が大規模言語モデルGPTを組み込んだ「AIスタックチャン」と対話するデモを実施しました。

実験の最後には、各自が組み立てたスタックチャンと一緒に参加者全員で記念撮影しました。参加者の達成感に満ちた表情が印象的でした。

 


M5Burner画面とスタックチャン

 


自スマホでの撮影も欠かさない


午後1時30分から4時までのポスターセッションでは、ロボット工学と高校の授業科目の関係、ロボット専攻者の将来の職業、大学院生・大学教員・会社員の1日の過ごし方などを紹介しました。加えて、AIスタックチャンの実演も実施しました。

現役大学院生の澤田さんを中心に大学での生活について紹介し、中高生に将来を想像してもらえるようにしました。中高生だけでなく、女子中高生夏の学校2024のメンターである大学生も進路について相談に来ていました。相談者から「ロボットの研究は1から作るものなのか?」や「数学が苦手でも大丈夫か?」など多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。また、AIスタックチャンの実演が好評で、動くものが展示されていると対話が盛り上がることが分かりました。

 


ロボット学会のブース

 


中高大生との進路相談


このイベントを通じて、参加者がロボット作りの楽しさを体験し、ロボット工学への興味を高められたと期待しています。今後もこのようなイベントを通じて、女子中高生にロボット工学の魅力を伝えていきたいと思います。

 


実験前日の夜に作成した講師用Tシャツ

 


実験当日、睡眠不足の割に大盛の朝食


以上

 

夏学2024ポスター

 

実験用テキスト